説得力には論理的思考が求められる
説得力のある話し方は、筋道が通っていて誰が聴いても納得できるものです。
プレゼンの構成で最もスタンダード且つわかりやすいのは、最初に結論を持ってくるというパターンです。
全体の構成としてはまず結論を述べ、次に本論、そして最後にもう一度本論を踏まえた結論を述べることで、ファーストインパクトから最後まで聴衆を引きつけることができます。
最初に結論を聴いていれば、最終的なゴールが見えている状態で中身を聴くため、「なぜそうなった」という本論も聴きやすくなるのです。
また、はっきりとした理由のない主張は受け入れられません。
誰にとっても明白な事実を布石しておき、その後に自分の主張を述べることで話し手の提案は受け入れやすくなります。
他にも、具体的な数字や、権威のある人の言葉や文献を引用するのも説得力アップには役立ちます。
数字を用いる場合は、比較対象となる数字を並べてプレゼンするとより説得力は上がります。
そして言葉や文献の引用には、第三者を登場させることで話し手だけの意見ではないと印象づけることができ、権威を借りることもできます。
聴衆の頭に絵を描くように
耳で聞いた言葉を頭の中で想像し、具体化できれば人は納得します。
反対に、どれだけ長く話を聞いていても、全くイメージできなければ自分とは別次元の話に感じてしまい、納得することはできません。
聴衆がイメージしやすい話し方として、五感を感じさせる言葉を織り交ぜる方法があります。
中でも視覚に訴える色を用いるとイメージは広がりやすく、「海」という言葉一つでも「深い青色の海」「エメラルドグリーンの海」など色を指定するだけでイメージは格段にしやすくなります。
また、ふわふわ、さらさらといった擬態語や、カンカン、ジュージューといった擬音語もイメージが湧きやすいです。
言いくるめるのではなく納得してもらう
プレゼンする相手は人です。
説得力のある話し方として論理的な筋道はもちろん必要ですが、最終的に決めるのは感情を持った人であることを忘れてはなりません。
演説などを見てもわかりますが、身振り手振りをして相手に伝えようとする姿勢は人の心に訴えかけます。
プレゼンも、相手の心を打つような話し方でなければ、自分の考えに納得してもらうことは難しいでしょう。
いくら説得力のある内容でも、話す姿勢が聴衆の心に沿っていなければ届きません。
一見、感情的に話すのは説得力に欠けるように思えますが、人の心を得やすいのは話し手の感情、温度が伝わる話し方なのです。
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