インパクト=奇をてらう、ではない
インパクト。辞書で調べると、「衝撃」という衝撃的な言葉がヒットします。
この言葉のまま衝撃的なプレゼンをやろうとするのは、いささか短絡的でしょう。
確かに奇想天外な演出をすれば相手の印象に残りやすくはありますが、プレゼンでもっとも大切なのは中身です。
演出だけが印象に残り、中身を何も覚えていないとなれば本末転倒でしょう。
プレゼンにおいて求められるインパクトとは、相手の心理に影響を及ぼすことができる内容、と解釈することができます。
演出とインパクトがイコールなのではないことをまずは理解しておきましょう。
印象に残りやすいプレゼン方法
インパクトのあるプレゼンは、導入部分の段階ですでに決まっていると言っても過言ではありません。
人の第一印象は、一目見た瞬間に決まってしまうものです。
身なりが整っていない人よりもその場にふさわしい格好で登壇した人のほうが、内容に期待が持てそうな雰囲気だと感じるでしょう。
さらに、プレゼンを始める前に聞き手に笑顔を見せることも非常に大切です。
第一声を発する前に、です。
そうすることで、聞き手の緊張感のみならず、自らの緊張も幾分和らぐことでしょう。
たとえ内心極度の緊張状態にあったとしても、無理やり作った笑顔だとしても、笑顔がないよりもずっと良いものです。
プレゼンの導入部分は手の動きや体の向きなどもしっかりと固めておくと、よりインパクトのあるプレゼンになります。
聞き手は少なくとも初めの数分間はプレゼンターの動きを見ているものです。
優秀なプレゼンターは自然と重要な部分で手が動いたり、体の向きをセンテンスごとに変えてみたりと視覚でも聞き手にインパクトを与えます。
ですから、初めの数分間棒立ちで、口だけが動いている…といったプレゼンターの話には期待が持てず、集中力も手放してしまう可能性が高いです。
第一印象で「この人の話は聞きたくない」「興味がない」と思われれば、話の内容がいくら素晴らしかったとしても相手に届くことはありません。
さて、第一印象で相手にインパクトが与えられたなら、次に話の内容に入ってきます。
プレゼンの印象をよくするのはテクニックだけではありません。
もちろん、声のトーンやスピードなどで聞き手を引き付けることができれば印象に残りやすくなりますが、中身が伴わなければ上っ面だけのプレゼンになってしまいます。
繰り返しになりますが、プレゼンのインパクトは中身が勝負です。
内容に自信を持ち、簡潔でわかりやすい話を展開させることが、最も強いインパクトに残るプレゼンと言えるのではないでしょうか。
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