話し方の学校では、承認空間で学ぶことを大切にしています。
なぜなら、「私は出来る!」という承認体験を、浴びるほど体験してもらう必要があるからです。
話し方の学校でたくさんの生徒さんと向き合い、共にチャレンジしていく中で確信を持ちました
もちろん、スピーチには技術が必要です。
優れたスピーチコンテンツ(話の内容)は、つくり方の技術があります。
言葉のチョイスや話す順番を変えるだけでも劇的にスピーチレベルは変わります。
スピーチの内容を聴き手にしっかり届けるデリバリー(話の表現力)の技術もあります。
目線の使い方や声の表現力も多彩に選択できます。
手や足を含め、全身を使って表現することも可能です。
しかし… これらの技術は、知っているだけでは使いこなせるようにはなりません。
知識・技術・表現は知っていることと使いこなせることに大きな隔たり…壁があるのです。
この壁は残念ながら、理論では越えられません。
本を読んでも、CDを聴いても、先生から直接教わったとしても…容易には越えられないんです。
では、どうやったらこのスピーチの壁を乗り越えられるのか?
それは…体験です。
頭の中でどれだけ考えてもひねり出せないから、世の中にはスピーチが上手くなりたい人だらけなのに、スピーチに悩む人だらけな現実が存在するんです。
どんな体験がスピーチの壁を乗り越え、その壁の先にある…伝わる喜びの世界に誘ってくれるのか…。
それが、話し方の学校で大切にしている〜 承認体験〜 です。
人は承認空間で変わります。
承認空間で本当の自分を発見します。
承認空間でのみ奥深くに眠っている自分を表現できるのです。
承認空間の反対は非承認空間。
「否定されるかもしれない」「嫌われるかもしれない」「無視されるかもしれない」という怖れや不安の世界です。
非承認空間では人は自分を表現できません。
本当の自分を包み隠してしまうでしょう。
自分を変えることを諦めてしまうかもしれません。
だから、話し方の学校では承認空間でチャレンジする環境にこだわっています。
その徹底したこだわりが表れているのが『話し方の学校のグランドルール』です。
グランドルールとは
会議、ミーティング、自助グループなどを行う際に設定することがあるルール。会議をスムーズに進行するため、ファシリテーターが会議前に設定する場合や、ある程度、大枠を決め、参加者の案も混ぜて、共に作っていく場合もある。(Wikipedia参照)
第1回目の授業から、最後の授業までの間、講師も、生徒さんも、運営事務局メンバーも全員でこの7つのグランドルールを守ることを、最優先事項として学び続けています。
話し方の学校で学んで大きな変化を遂げた生徒さんたちが、「なぜ自分がこんなに変わったのか」を卒業の日の授業でスピーチしてくれます。
生徒さんみんなが口を揃えて言っているのが、『承認空間』
「決して否定されることのない、安心で安全な空間で学ぶことが出来たから変われた。」という言葉です。
今までと変わった自分になる為には、これまでの自分と向き合い新しい自分になる為の違和感やちょっとした痛みを乗り越えなければならない場合もあります。
時には、気づきたくなかった事に向き合う瞬間もあるのです。
講師が必要な瞬間には勇気を持って指摘することだってあります。
だからこそ、承認体験を大切にしています。
人は自分を承認できた時…次のステージへ向かうエネルギーが内側から沸き起こってくるからです。
自己承認できた時にこそ人は『自分が本当に思っていることを、自分の言葉で表現することができるようになる』のです。
自分で本当に思っていることを、言葉にして表現することが出来ていないと感じている方。
だんだん自分の感情を感じる力が弱まってきているなと感じている方。
自分はこんなもんじゃないはずだって、現時点での自分の不満と未来への自分への期待を感じている方。
ぜひ思い切って話し方の学校の門をたたいてもらいたいと思っています。