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相手が受け取れるように言葉を投げる
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― 解説 ―
朝の挨拶は、必ず一人一人、
全員としよう。
話し方の学校の生徒さんの一人、Sさんは、
そう決めて、毎日取り組んでいるそうです。
挨拶をすることが大切なことは、
誰もがわかっていることですよね。
でも、なかなかうまくいかないこともあります。
ほとんどの人が挨拶を返してくれる中、
一人、返事をしてくれなかった部下がいたそうです。
みなさんなら、どうしますか?
挨拶ができない部下だと、
評価を下げるでしょうか。
挨拶をするように、指導するでしょうか。
Sさんは、考えました。
「なぜ、挨拶をしてくれないんだろう。
厳しくしているから、嫌われているんだろうか」
「いや、気づいていないだけかもしれない」
そこで、少し大きな声にして
声をかけてみました。
「おはようございます!」
それでも、部下はSさんの方を
見てもくれません。
Sさんはさらに考えます。
そうか! もしかしたら、自分に声をかけられていると
思っていないのかもしれない!
次の日、こう声をかけてみました。
「○○君、おはよう!」
部下は、少し驚いてはいたものの、
「おはようございます」
返事をしてくれたそうです。
挨拶は、コミュニケーションの基本。
そう思わない人は少ないでしょう。
Sさんの部下も、挨拶ができない人では
なかったと思います。
上下関係がある場合、
「部下である私に、上司から声をかけてくれるはずがない」
そんな思い込みがあることも考えられるでしょう。
ボールを宙に投げたら、
誰が受け取って良いかわからないことがあります。
それと同じように、
言葉のボールを投げる時にも
宙に投げるのではなく、
相手にわかるように投げる。
毎日の挨拶が楽しみになりそうですね。
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