【 伝わる話し方365のコツ 】 ボールはわかるように投げる

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相手が受け取れるように言葉を投げる

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― 解説 ―

 

朝の挨拶は、必ず一人一人、
全員としよう。

話し方の学校の生徒さんの一人、Sさんは、
そう決めて、毎日取り組んでいるそうです。

挨拶をすることが大切なことは、
誰もがわかっていることですよね。

でも、なかなかうまくいかないこともあります。

ほとんどの人が挨拶を返してくれる中、
一人、返事をしてくれなかった部下がいたそうです。

みなさんなら、どうしますか?
挨拶ができない部下だと、
評価を下げるでしょうか。
挨拶をするように、指導するでしょうか。

Sさんは、考えました。

「なぜ、挨拶をしてくれないんだろう。
厳しくしているから、嫌われているんだろうか」

「いや、気づいていないだけかもしれない」

そこで、少し大きな声にして
声をかけてみました。

「おはようございます!」

それでも、部下はSさんの方を
見てもくれません。

Sさんはさらに考えます。

そうか! もしかしたら、自分に声をかけられていると
思っていないのかもしれない!

次の日、こう声をかけてみました。

「○○君、おはよう!」

部下は、少し驚いてはいたものの、

「おはようございます」

返事をしてくれたそうです。

 

挨拶は、コミュニケーションの基本。
そう思わない人は少ないでしょう。
Sさんの部下も、挨拶ができない人では
なかったと思います。

上下関係がある場合、
「部下である私に、上司から声をかけてくれるはずがない」
そんな思い込みがあることも考えられるでしょう。

ボールを宙に投げたら、
誰が受け取って良いかわからないことがあります。
それと同じように、
言葉のボールを投げる時にも
宙に投げるのではなく、
相手にわかるように投げる。

毎日の挨拶が楽しみになりそうですね。

 

★Happy speech & Happy conversation★

 

 

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