【 伝わる話し方365のコツ 】
原稿が飛んだら拍手が起こった!?
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届けようとする気持ちが感想を呼ぶ
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― 解説 ―
スピーチをするならば、流暢に話したい。
失敗したくない。
上手だねと言われたい。
誰もがそう思うものですよね。
スラスラと言葉が出てくる話し方は、
確かに上手。
堂々としていれば、
説得力もあります。
でも、
心を動かすスピーチは、
必ずしも流暢で堂々とした話し方ではなくても
生まれるものです。
先日、とあるスピーチ大会でのこと。
スピーチをしたのは、
30歳まで引きこもり生活。
人前で話すことはもちろん、
人と話すことさえ、ほとんどなかった男性。
20分にも及ぶスピーチを、
一字一句、原稿を一生懸命覚えて、
ステージに立ちました。
原稿を思い出しながら
話していることがよくわかりました。
でも、ある瞬間、
彼の頭の中が真っ白になってしまいます。
原稿はすっかり抜けてしまい、
何の話をしていたかわからなくなってしまいました。
長い沈黙が流れます。
彼が、原稿をさかのぼって、
一生懸命思い出そうとしている間、
誰もが、
「がんばれ、がんばれ」
そう、心の中で祈っていたことでしょう。
1分、2分くらいたった頃でしょうか、
原稿の続きを思い出した彼が、
再び話し始めると、
会場中から大きな拍手が!!!
一体感が生まれた瞬間でした。
聞いている人は、
上手なスピーチを聞きにきたのではありませんでした。
話している人の人柄、思い、
スピーチへの取り組み、
全てを受け取って、
聞くことで、スピーチそのものに参加していたんです。
伝えたい気持ちがあれば、
ちゃんと伝わる。
スピーチの意味を体感した出来事でした。
誰もが心を動かすスピーカーになれる。
あなたもチャレンジしてみませんか。
★Happy speech & Happy conversation★
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